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ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)氏がフランスの大統領に就任して、ちょうど2年が経過する。「この2年間、新聞や雑誌でサルコジ大統領の名前や顔を見ない日はなかった」といっても大げさすぎないくらい、サルコジ氏、それにファーストレディのカーラ・ブルーニ・サルコジ(Carla Bruni-Sarkozy)氏などサルコジ氏の周辺の人々は頻繁にメディアに登場している。政治だけではない、彼らのファッションや私生活も日常的に取り上げられており、彼らは政治という舞台で十分に人々を楽しませているように見える。
頻繁に名前を目にするのは、サルコジ夫妻、サルコジ氏の元夫人、セシリア・アティアス(Cecilia Attias)氏、サルコジ氏の息子で政治家を志すジャン・サルコジ(Jean Sarkozy)氏などのサルコジファミリーだ。拡大すると、2年前の大統領選でサルコジ氏と戦った野党のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏、出産後に辞任を明らかにした元法務大臣のラシダ・ダチ(Rachilda Dati)氏なども、なにかと話題だ。「小泉劇場」という言葉が流行したが、新聞の風刺画などを見ていると、図らずも「サルコジ劇場」と名付けたくなる。
前大統領ジャック・シラク(Jacques Chirac)氏と違って、若い(シラク氏は75歳で任期満了を迎えたが、サルコジ氏は現在54歳)せいか、移民の家系や離婚暦などプロフィールが“庶民的”だからか、サルコジ氏の私生活は、ジョギングに始まり、アルコールは弱いがチョコレートが好きという嗜好まで知られている。少し前には、サルコジ氏とブルーニ氏を引き合わせた張本人という実業家、ジャック・セゲラ(Jacques Seguela)氏が自伝で初対面時の2人のようすを暴露した(本そのものはあくまでも自伝であって、サルコジ氏とブルーニ氏に関する暴露本ではない)。なんでも、初めて出会った夕食会の席で、離婚間もないサルコジ氏はブルーニ氏に一目ぼれだったようだ。そして、故ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領と女優の故マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)氏を引き合いに出しながら、その晩のうちにプロポーズしたとかしないとか。
日本に留学したフランス人学生が、日本の学生が政治の話をしないことに驚いていたが、あらためて考えてみるとフランスでは実に頻繁に政治が話題になる。人々は政治動向に高い関心を持っており、政治の話がある程度できないと話が続かないと感じる。おかげで、セレブ情報に弱い私の脳にも、政治家の情報はある程度インプットされるようになった。たとえば、長身、ブロンド、とサルコジ氏とは正反対といわれるジャン・サルコジ(Jean Sarkozy)氏が22歳で結婚したこと、相手は、近所にもショップがある大手電気小売グループを創業した一族の娘であることなどは、このフランス人学生(女)が嫉妬交じりに教えてくれたことだ。
サルコジ氏はメディアの活用に長けているといわれるが、自身もFacebookのぺージも開設している。Facebookといえば先日、美形の環境担当閣外相ナタリー・コシュスコモリゼ(Nathalie Kosciusko-Morizet)氏(通称“NKM”)が自身のFacebookページで第2子妊娠を明らかにした。
政治もメディアも国民も、活気がないよりはいいと思う反面、メディアやイメージが与える副作用はないのかと素人ながら危惧したくなることもある。確かサルコジ氏が大統領に就任した年だったと思うが、サルコジ氏を報道しない日を作ろうという動きもあった。
サルコジ氏が就任する前は、フランスの保護下にあるモナコ公国の王室がなにかと話題だった。亡くなったレーニエ3世(Rainier III)と元女優のグレース・ケリー(Grace Kelly)妃の間に生まれた3人の子ども達の私生活だ。2005年にアルベール2世(Albert II)が即位したときはTVで延々と中継をやっており、フランス革命で王の首を切ったという事実との矛盾を感じた。
2周年を迎えるサルコジ氏、世論調査Ifopの5月の支持率は43%、前月と変わらずだった。新聞のアンケートでは、(大統領としての)サルコジ氏のこれまでに「満足」は28%、「失望」は63%だった。フランスの大統領の任期は5年なので、少なくともあと3年はサルコジ政権が続くことになる。
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